花粉症
どんな病気?
- 花粉によって引き起こされる季節性のアレルギー性鼻炎です。
原因は?
- 花粉症は原因となる花粉が飛ぶ季節にだけ症状が出てきます。
- スギ(2~4月)、ヒノキ(3~5月)、ブタクサ(8~10月)などが代表的です。
症状は?
- くしゃみ、鼻みず、鼻づまりが3大症状。
- 眼の症状(かゆみ、涙、充血など)まで出ることが多く、のどや皮膚のかゆみも出ることがあります。
どんな検査があるの?
- 一番重要なのは問診。
- いつ始まった症状か、季節との関係、他に喘息やアトピー性皮膚炎有無などを確認します。
- 血液検査で、それぞれの原因物質に対する抗体の量をチェックします。
原因物質が体に繰り返し入ると体内で抗体が作られます。
この抗体がきっかけで鼻の粘膜に作用を及ぼし、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状を引き起こすのです。 - 例えばスギ花粉に対する抗体の量が一定以上であればスギ花粉症の可能性が高い、といった具合です。
- 一度の血液検査で多数のアレルギー原因物質(花粉以外も含みます)を調べることが出来ます。
対策、治療は?
- 花粉情報に注意する。
- 窓や戸を閉めておく。
- 外出時はメガネやマスクを着用する。
- 毛羽だった毛織物などのコートは避ける。
- 帰宅をしたら洗顔・うがいをして鼻をかむ。
- 治療薬には様々ありますが、症状の重さ、それぞれの患者さんにとっての使いやすさ(続けやすさ)、生活スタイル(眠気が出る種類もあります)などによって使い分けることになります。
参考
アレルギー性鼻炎ガイド 2021年版
この記事を執筆した人
金沢憲由
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本内科学会 総合内科専門医
日本消化管学会 胃腸科専門医
難病指定医
秋田大学出身
月間400件以上の内視鏡検査を行なう。
丁寧でわかりやすい医療の提供を志す。
人間ドックによる予防医療にも注力している。