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当院が大事にすること

丁寧で分かりやすい医療を提供する

長く医師として働いていると、医療者側と患者さん側とで様々なギャップがあることに気が付きました。
その一つとして、患者さんに病名ですらキチンと伝えられていなかったと感じることが多々あります。病状など、医師は出来るだけわかりやすく説明するよう医学生時代から、ひいては医師になってからも教育を受けてきています。ですから当然分かりやすく説明する努力はしています。その場では説明を理解されたように感じ、一定の達成感を得るわけですが後日ご家族から再度病名を聞かれる、なんてことは日常茶飯事です。患者さんが病名すら家族に説明できないというのは医療者の説明不足に他なりません。
ただし、ここにはもちろんジレンマがあります。
充分に理解していただくまでじっくりと話し込む時間を全員に確保することは現実的に困難ですし、患者さん側の皆がそこまでじっくり説明を受けることを望んでいるかと言われれば疑問が残ります。
この問題を解決するための試みの一つとして、ほんの一例ですが疾患説明プリントを御用意しました当院で扱う疾患であれば出来る限り疾患別に作成しております。これをもとに病名、病状を御説明することができるため理解の助けになり、かつ時間短縮も期待できると考えております。さらにはご自宅に持ち帰って頂き、読んでいただければご自身のみならずご家族の理解の助けにもなると思います。
また内視鏡を終えた方にはカラーの内視鏡レポートをお渡し致します。こちらに関してはどうしても専門用語が多くなりますのでわかりにくい点も多々あるとはございますが、病状理解の一助になればとの想いです。
当然のことながら上記のような形式的な部分だけではなく、些細なやりとりの中でも「丁寧でわかりやすい」ことを重視した対応が出来るようスタッフ一同、常に心掛けて参ります。

不安や期待に真摯に向き合い、その解決に努める

医療者側と患者さん側とで様々なギャップがあることに気が付いた、と上述しました。
その二つ目は、患者さんは想像以上に自身が抱えるご不安や医療者側への具体的なご期待・要望を自分から口にはしないという事です。
ご家族と来院された場合、ご家族が代弁されることもよく経験しますが、おひとりで来院される方、特に様々な症状を抱えているはずの御高齢の方で本当に伝えたいことを吐き出せる方は少数派だろうと思います。
これもジレンマがあり、ご不安・要望を全て聞いていたらとても限られた診療時間内には終わりません。でもその隠された気持ちの中に重大な病気発見への糸口が見つかる場合があるのです。日常生活で諦めていたことを解消できるチャンスが隠れているかもしれません。
私たちは出来る限り、一連の診療後に(理解してもらえなかった・・・などで)後悔させるようなことは避けたい、むしろ不安を解消して満足感を得た状態でクリニックを後にして頂きたい、こう強く願います。
限られた時間の中でどうしたらこのジレンマを解消できるのか。その答えの一つは診察前の問診、特にweb問診にあると考えます。
web予約を完了すると自動的にweb問診に移行します。

web問診はご自宅に居ながらご自身のスマホもしくはパソコンでゆっくりと入力することが出来ます。抱える不安や当院で受けたい検査など、ここに自由に記載して頂ければ効率よく満足度の高い医療を提供しやすくなります。
インターネットが苦手な方でも、来院後にでも入力できる院内タブレットをご用意しております。その際には、スタッフが丁寧にお手伝いさせて頂きます。
従来の紙の問診表とは異なり、カルテに一瞬で転記出来ますのでこれだけで診療効率が格段に向上します。(どうしても苦手な方には紙の問診票もご用意しておりますのでご安心ください)
検査、特に内視鏡は初めての方も多く不安が付きまといます。こう言った部分での事前説明体制なども充実させていきたいと考えております。
他にも気づいたこと、ご指摘頂いた部分は可及的速やかに業務改善することを自戒の念も込めてここに記しておきたいと思います。
当院は「不安や期待に真摯に向き合い、その解決に努めること」を実践することで、地域に根差した、必要とされるクリニックとなることを目指し続けます。

内部を知る人間に心からの信頼を寄せられるクリニックを目指す

どんなクリニックに自分自身が頼りたいか、開院にあたって時間をかけて真剣に自問してみました。内視鏡が上手?先生が優しい?スタッフが優しい?院内の清潔感がある?待ち時間が少ない?・・・・・・挙げてみればキリがありませんでした。考えれば考えるほど、どれか一つの理由で受診してみよう、かかりつけにしてみよう、と思える要素はないことに気が付きました。多くの方が同じような思いを抱いているのではないでしょうか?
そんな中でこれなら間違いないと思える想いにたどり着きました。
それは、内部を知る人が本気で信頼するクリニックです。
外見上の輝きを取り繕うことは比較的実行しやすいと思います。
でも、内部まではどうでしょうか。どうしてもおざなりになりがちです。患者さんに見えなければ働く環境が悪くても関係ない、そんな風に捉えていると当院に関わる方々の信頼を失うでしょう。それは自然と仕事に現れます。面白くなさそうな表情、態度をした人間ばかりのクリニックに誰が頼りたいと思うでしょうか。
逆に内部から信頼され続けるクリニックであれば、それは必ずスタッフの些細な仕事にまで良い影響を及ぼし、受診した患者さんらに少なからずプラスに働くと我々は強く信じます
スタッフだけではなく出入りする業者さん、当院に関わる全ての人間から信頼され、関わっていることを誇りに思えるクリニックたることを目指します。
最後に一点。ここに書いたことは理想であり、そうたやすく達成できることではありません。ただ、「当院が大事にすること」の柱として大切にしていく所存です。

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