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B型肝炎

どんな病気?

  • 「B型肝炎ウイルス」に感染することによって引き起こされる肝炎。
  • 肝炎とは、その言葉通り肝臓に炎症が起き肝細胞が破壊される病気です。
  • 急性肝炎で終わる場合と、持続的な炎症(慢性肝炎)が残ってしまう場合があります。

原因は?

  • 血液感染
  • 性感染
  • 薬物常用者の注射器の使い回し
  • ピアス・入れ墨などの際の不潔な処置
  • 出産時の母子感染(現在は対策が取られており実際は少数)、など

症状は?

  • 発熱や倦怠感、食欲不振、吐き気、軽い腹痛などが主な症状であり、これだけでは胃腸炎など他の病気と区別が付きません。
  • 皮膚や白目が黄色くなる(黄だんが出る)と肝炎を疑うきっかけになります。
  • 慢性肝炎、さらに発展して肝硬変まで至ると全身の浮腫や腹水などが出現してきます。

どんな検査があるの?

血液検査

  • B型肝炎を疑った場合は一般的な肝機能検査に加えて、「抗原検査」を行います。
  • 抗原が陽性であればさらに(新型コロナウイルスで有名になった)「PCR検査」や「抗体検査」などを行い詳細な評価を行います。

画像検査

  • 腹部エコー検査(最も簡便で有用性も高い検査です。当院でも行っております。)
  • CT
  • MRI

治療は?

  • B型急性肝炎は自然軽快することも多い病気です。
  • 重症化の兆候があれば抗ウイルス薬(内服のお薬)を投与します。多くの場合はこれで軽快します。
  • 慢性肝炎の場合では肝機能の数値、ウイルス量などの基準と照らし合わせて治療対象か判断します。
  • 基準を満たす場合では、肝臓がんの発生しやすいことが分かっています。
  • B型慢性肝炎の治療はインターフェロン注射や、抗ウイルス薬(内服)。
  • それぞれメリット、デメリットがあるため単純な比較は出来ません。以下に簡単な特徴をご説明します。
  • インターフェロン治療(注射)
    • B型肝炎ウイルスを強く抑え込むことが期待できる。
    • でもその期待通りに効果を発揮してくれる可能性が比較的低い。(打率の低いホームランバッターのようなイメージ)
    • 発熱などの副作用が多い。
    • 約1年間・週1での注射通院が必要。
  • 抗ウイルス薬(内服)
    • 肝炎を沈静化する確率が非常に高い。
    • インターフェロンほどウイルスを強く抑え込めない。
    • 一度薬を始めた後に中止すると、反発性にウイルスが増殖し重篤な肝炎に発展する事がある。この事から、原則的に一生飲み続けるという問題あり。
  • 急性肝炎と違って目の前に確実な健康リスクが迫っているわけではないため、ご年齢などによってはこれらの治療は受けないという選択肢もあろうかと思います。
  • 肝臓がんや肝硬変に進展するリスクを抱えつつ病気と付き合っていくか、長期にわたる通院や永続的な内服の労力をかけて将来のリスクを減らすかの判断とも言えます。
  • 我々医療者側からすると、当然後者をお勧めするわけですが、ご相談のうえで個々の患者さんに本当に合った治療方針に繋がればと思います。
  • 尚、B型肝炎ウイルスにはワクチンがあり、医師なら全員接種義務があります。色々な状況もあると思いますが、例えば交際中の方や配偶者がB型肝炎ウイルスに感染していることが分かっている場合はワクチン接種は受けておくべきでしょう。

参考文献

B型肝炎治療ガイドライン 第3.1版

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