胸やけ
胸やけとは?
「胸やけ」とは、みぞおち周辺がジリジリ、ヒリヒリと焼けるような感じを表す症状です。表現は人によってさまざまで、しみる感じと表現される場合もあります。食べ過ぎや飲み過ぎなどで起こる胃の「むかつき」、「胃もたれ」とは似て非なるものです。
胸やけの主な原因
胸やけの主な原因は逆流性食道炎です。つまり胃酸が食道に逆流することにより炎症が起き、胸がジリジリ、ヒリヒリする感じが出てくるのです。本来、食道と胃のつなぎ目は下部食道括約(かつやく)筋により締め付けられ胃酸は逆流しないように出来ています。これが食道裂孔ヘルニアなどによって緩み、正常な機能を失うことで胃酸が逆流するのです。こちらのページもご参照ください。
ただし、胸やけの原因は逆流性食道炎とは限りません。忘れてはいけないのは食道がんの可能性です。胃酸の逆流が起こる訳ではありませんが食道がんでも一定の割合で胸やけを起こします。
また慢性的に胃酸の逆流を繰り返すこと自体が食道がんを引き起こすこともあります。
その他、上に挙げたような食道アカラシアや慢性胃炎、機能性ディスペプシアなどの疾患でも胸やけは起きることがあります。
胸やけの検査
胃カメラ検査
胸やけの主な原因となるのは逆流性食道炎ですが、上述したように実は食道がんが隠れていることもあります。これは忘れずに確認しておきたいところです。進行すると治療の負担が急激に増えてしまうことから、消化器系のがんの中でも食道がんは特に早期発見の意義が大きい疾患です。こちらのページも参考にしてください。
当院では出来るかぎり検査のハードルを下げるべく、鎮静剤(眠る点滴)を用いた胃カメラを行っております。安心して検査をお受けください。
胸やけでお悩みの方はお気軽にご相談ください
胸やけは逆流性食道炎に多い症状ですが、食道がんを始めとした違う疾患が隠れている場合もありますので、当院では特に正確な診断の重要性をお伝えしていきたいと考えています。正確な診断があったうえでの適切な治療を心掛けます。
その根拠となるのが質の高い胃カメラ検査です。経験豊富な医師による患者さんの負担を最小限とした検査を提供することを常に目指しております。
当院では胸やけ=逆流性食道炎と安易に判断せず、個々の患者さんに適した医療の提供を実践することをお約束します。
胸やけでお困りの方、なんとなく心配していても検査が怖い方、どんな方でもどうかお気軽に院長、スタッフにご相談ください。
日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本内科学会 総合内科専門医
日本消化管学会 胃腸科専門医
難病指定医
秋田大学出身
月間400件以上の内視鏡検査を行なう。
丁寧でわかりやすい医療の提供を志す。
人間ドックによる予防医療にも注力している。